2017年08月11日号 Vol.307

木川貴幸ピアノリサイタル
メシアン「鳥のカタログ」全曲
大胆かつ繊細な演奏で


ニューヨーク在住のピアニスト木川貴幸=写真=が、8月28日(月)、ダウンタウンのライブハウス「ル・ポワソン・ルージュ」でソロリサイタルを開催する。
プログラムは20世紀フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンが、1956年〜58年の間に作曲した「鳥のカタログ(Catalogue d'Oiseaux)」全曲。
全7巻、計13曲からなるこの一大曲集には、メシアンが数年かけて自らフランスを旅し、採集・採譜した77種類の鳥の鳴き声や、自然の様々な様子が散りばめられている。
「メシアンの鳥・自然に対する深い愛情が感じられる曲集にして、彼の独創的なピアノ作曲技法の集大成です」と木川。
毎シーズン、木川が「ル・ポワソン・ルージュ」での招聘ソロリサイタルは、常に満員、大盛況だ。

長野県で生まれた木川は、信州大学教育学部音楽科卒、東京学芸大学音楽科修士課程を終了。その後、奨学生としてジュリアード音楽院ピアノ科に留学し、修士課程を修めた。
在学中の1988年、スペインのバルセロナで行われたマリア・カナルス国際音楽コンクールではディプロマ賞を受賞している。
ジュリアード音楽院を卒業すると、ソロリサイタルほか、オーケストラとの共演ソリストとして、世界各地で演奏活動を展開。これまでカーネギーホール、リンカーンセンター(ニューヨーク)、セヴァランスホール(クリーブランド)、シテ・ドゥ・ラ・ミュジク(パリ)、カタルーニャ音楽堂(バルセロナ)、コロン劇場(ブエノスアイレス)など、世界の主要コンサートホールで演奏してきた。
2005年にはオハイオ州クリーブランドで、世界的作曲家・指揮者のピエール・ブーレーズ、クリーブランド交響楽団と共演。地元紙プレインディーラーから、「大胆かつ繊細な演奏」と賞賛された。
10年には、ニューヨークで行ったリサイタルがニューヨークタイムズ紙の「年内ベストコンサート」の一つに、11年のニューヨークでのリサイタルは音楽業界誌「ミュージカルアメリカ」から同年ベストコンサートの一つに選ばれた。
12年、バッハの未完の大作「フーガの技法」をニューヨーク、フィラデルフィア他で全曲暗譜、休憩なしで演奏し注目を浴びる。13年にはジャズ界の巨匠、ユセフ・ラティーフが作曲した最後のピアノ独奏曲を、ニューヨークで世界初演。
バッハなどのバロック音楽から、ベートーベンやショパンなどのスタンダード、リゲティやブーレーズなどの現代音楽まで、幅広いレパートリーを持つピアニストとして、世界から高い評価を受けている。

■8月28日(月)7:00pm
■会場:(le) Poisson Rouge
 158 Bleecker St.
 TEL: 212-505-3474
■テーブル:前売$25、当日$30
 ※ミニマムオーダー2品
■立ち見:前売$20、当日$25
www.lpr.com



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